OSBの床

水平構面にも最適な厚物OSB
床倍率は床組に合わせて6種類

地震力が建物に作用すると、床が地震力を受けた方向に大きく変形しようとします。その変形を最小限に留めるには、床をせん断変形に強い耐力面材で水平構面を強く固めるのが常套手段で、在来軸組構法では、24㎜厚・28㎜厚の構造用合板が使用されることが多いのが実状です。一方、構造用合板と同様にOSBも水平構面に適している耐力面材。本実加工のOSB を使用すれば、床をより一体化できるので、水平構面としての性能をさらに高められます。水平構面の強度指標の1つである床倍率において、24㎜厚以上のOSBでは梁の納まりに合わせて6種類の仕様が選べます。その強度は1.98~4.31倍となります。

根太レス床にも最適な
24㎜厚と28㎜厚のOSB

在来軸組構法において、地震時に床が変形しやすい理由の1つとして根太の存在があります。水平荷重が加わると、根太の変形も加味されるので、床の変形量が増大し、耐力壁に大きな負担がかかります。一方、床板を厚くすれば、根太を省略しても、床(鉛直荷重)を支えることができるほか、根太の倒れがない分、地震力に対しても床の変形量をより少なくすることができます。こうした根太レス床には24㎜厚・28㎜厚のOSBが最適です。OSBによる剛床は、構造用合板によるものに引けを取りません。梁の回転を抑えるための火打ち梁も省略できるので、材料と手間の削減が可能です。

カナダの材料がグレー本(木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2017年版))にどのように対応しているのかをまとめた冊子です。
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