ディメンションランバーによる軸組と耐力壁

ディメンションランバーの
ラーメン構造で
耐力壁の少ない
開放的な空間をつくる

在来軸組構法における柱と梁はピン接合であり、水平荷重を負担することができず、耐力壁が必要になりますが、柱と梁を剛接合にすれば、木質ラーメン構造となり、耐力壁を少なくすることが可能になります。この手法は、長方形の建物で特に有効で、短手方向の水平耐力を確保しつつ、抜けのある空間を実現できます。ただし、木質ラーメンフレームをたくさん並べる必要があり、材料費が嵩みます。構造計画を綿密に検討する必要がありますが、材料費を抑えることができるディメンションランバー(2×8や2×10など)による柱・梁を接合金物で一体化して、木質ラーメンフレームを成立させた事例です(設計:シーラカンスC+A)。