カナダツガの筋交い

カナダツガの筋かいは
座屈のリスクが低い

在来軸組構法は柱と梁で骨組を構成しますが、接合部はピン接合であり、柱と梁は完全に一体化されてはいません。風や地震などの水平荷重が作用すると、接合部が変形してしまう恐れがあります。そのため水平荷重に耐えるには、耐力壁が必要です。耐力壁は筋かい耐力壁と面材耐力壁に大別され、筋かい耐力壁では30×90㎜角や90㎜×90㎜角などの製材を使用します。ただし、筋かいの材料によって、筋かいが座屈するリスクが高まります。このとき、変形しにくく、曲がりにくいカナダツガを筋かいに使えば、水平荷重に対してより耐性のある耐力壁を構成できます[※]。

部材の変形しにくさを示す数値として、ヤング係数があります。ヤング係数の値が大きいほど、部材は曲がりにくくなります。スギの一般的なヤング係数はE70ですが、カナダツガはE120。材が曲げ破壊されるまで荷重をかけたときの強さを示す曲げ強度(F)も330であり、
曲がりにくい材といえます。

接合部が破壊されにくい
カナダツガの筋かい

耐力壁は、柱や梁、土台といった骨組と一体化していなければ、その能力を発揮することはできません。筋かい耐力壁の場合は、筋かいと軸組を筋かいプレートを使って強固に結合します。筋かいプレートには、いくつかの孔が設けられています。引抜き力に強いビスによって筋かいと軸組は一体化されます。ただし、大きな力が接合部にかかると、ビスが抜けてしまうリスクがあるので、筋かいには、ビスが抜けにくい樹種を選ぶのが理想的です。密度の高いカナダツガは、ビスの接合保持力に優れているので、大きな力が接合部にかかったとしても接合部が破壊されにくいのが特徴です。

カナダツガのHem-Fir(N)格付け製材(E120-F330)と、スギ製材(無等級材)を比較した釘の引抜き抵抗試験(単調載荷試験)では、Hem-Fir(N)格付け製材がもつ最大耐力の平均値はスギ製材の1.87倍にも達します。